通常の歯ブラシで落とすことのできない歯の着色を分解し、歯を白くする方法をホワイトニング(歯の漂白、またはブリーチング)と言います。歯の中にある色素を分解して歯自体を明るくするので歯の表面を削ったり傷つけたりすることはありません。
ホワイトニングに期待される効果や現在の口腔の状態を確認して適切なホワイトニングのプランをご提案いたします。
治療項目
- オフィスホワイトニング
- ホームホワイトニング
- デュアルホワイトニング

ホワイトニングの種類と特徴
歯科医院で行うホワイトニングです。濃度の高い薬剤と専用の照射機など使用して高いホワイトニング効果を発揮させます。効果は短時間で表れ、患者さんの負担が少なくてすみます。
オフィスホワイトニングの特長
- 短時間で効果を実感:1回の治療で、歯が白くなる効果をすぐに実感できます。
- 高い効果:ホームホワイトニングに比べて、より高い濃度の薬剤を使用するため、短期間で歯の漂白効果が得られます。
- 個人差はありますが、1回の施術で5~8トーンほど白くなる場合もあります。
オフィスホワイトニングの注意点
- 妊娠中や授乳中の方、持病のある方は、事前に歯科医師に相談してください。
- ホワイトニングの効果は永久ではありません:定期的なメンテナンスが必要です。
- すべての歯の色が白くなるわけではありません:根管治療を受けた歯や、神経のない歯は白くなりません。
- 一時的な着色:治療直後は、コーヒーや紅茶などの色素がつきやすくなることがあります。
- 歯の神経への影響:歯の神経が露出している場合、しみる可能性があります。
オフィスホワイトニングの流れ
- 1
初診・ご相談
歯の状態や希望の白さなどのご希望をお伺いします。併せてお口の状態を検査いたします。
- 2
お口の準備
必要に応じて、むし歯や歯周病の治療、歯のクリーニング等、ホワイトニング前にお口の状態を整える治療を行います。
- 3
薬剤の塗布
歯の表面に、ホワイトニング剤を塗布します。
- 4
光の照射
歯の表面に、ホワイトニング剤を塗布します。
- 5
薬剤の除去・繰り返し
歯面に塗布した薬剤をぬぐいます。3~5の工程を繰り返します。
- 6
義歯の完成・調整
完成した義歯をお渡しし、お口にぴったり合うように最終的な調整を行います。
- 7
洗浄・歯面研磨・終了説明
最後に歯を洗浄して研磨して仕上げます。ホワイトニング後の注意点をご説明して治療は終了です。
ご自宅などで自分のペースで行うことができるホワイトニングです。ご自身でマウスピースに薬剤を入れたり、効果を得るまである程度の時間が必要ですが、歯の内部まで薬剤がしっかり浸透するため、オフィスホワイトニングより歯が白くなる限界が高くなります。
ホームホワイトニングの特長
- 手軽に始められる:歯科医院でマウスピースと薬剤を受け取り、ご自宅で好きな時間に治療できます。
- 歯への負担が少ない:オフィスホワイトニングに比べて、低濃度の薬剤を使用するため、歯への負担が少なく、しみるなどの症状が出にくいことが多いです。
- 効果が長持ちしやすい:ゆっくりと時間をかけて歯を白くしていくため、効果が長持ちしやすい傾向があります。
ホームホワイトニングの注意点
- 効果が出るまでに時間がかかる:オフィスホワイトニングに比べて、効果が出るまでに時間がかかります。
- 効果に個人差がある:歯の状態や生活習慣によって、効果の出方に個人差があります。
- 色素が付きやすい食べ物や飲み物は避ける:コーヒー、紅茶、赤ワインなど、歯を黄ばませる可能性のある食品は控えるようにしましょう。
- マウスピースのケアが大切:マウスピースは清潔に保ち、毎日歯ブラシで洗うようにしましょう。
ホームホワイトニングの流れ
- 1
初診・ご相談
歯の状態や希望の白さなどのご希望をお伺いします。併せてお口の状態を検査いたします。
- 2
お口の準備
必要に応じて、むし歯や歯周病の治療、歯のクリーニング等、ホワイトニング前にお口の状態を整える治療を行います。
- 3
歯型採取
歯型を取って、患者さん毎に専用のマウスピースを作製します。
- 4
マウスピースと薬剤の受け取り
完成したマウスピースとホワイトニングジェルを受け取ります。
- 5
自宅でホームホワイトニング
指示された時間、マウスピースにジェルを塗布して装着します。
- 6
定期的な検診
定期的に歯科医院で経過観察を行います。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのどちらも行う方法です。オフィスホワイトニングによる即効性とホームホワイトニングによる持続性で、歯の白さをより長持ちさせるホワイトニングです。
デュアルホワイトニングの治療の流れや注意点はそれぞれオフィスホワイトニング、ホームホワイトニングの内容に準じます。