歯周外科治療

歯周外科治療

歯周外科治療って、どんな治療法?

外側からのスケーリングでは届かない歯石を、歯ぐきを切開して徹底的に取り除いたり、治療後に残る深い歯周ポケットをプラークが溜まりにくくなるように浅くする手術のことを言います。中等度から重度の方向けの治療です。

フラップ手術

歯ぐきの奥に隠れたプラークを徹底的に取り除くための手術です。

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深い歯周ポケットの中は、外からのスケーリングだけでは、奥に隠れた炎症の原因であるプラークや歯石を取りきれません。
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プラークを徹底的に取り除くために歯ぐきを切開しました。これで、奥まできれいにすることができます。
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スケーラーでプラークと歯石を除去していきます。こうすることで、歯ぐきの中から細菌を追い出すことができます。
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プラークと歯石の除去が終われば、歯ぐきを縫合して手術は終了です。

歯周ポケットを浅くする治療法

歯周病の再発を防ぐために、深い歯周ポケットを浅くしプラークが溜まりにくい環境を作ります。

骨を切除する切除療法

メリット

  • 歯周ポケットを浅くできる。
  • 予後が確実。

デメリット

  • 歯が長くなる。

骨を増やす再生療法

メリット

  • 骨を増やすことができる。
  • 歯周ポケットを浅くできる。

デメリット

  • 時間がかかる。
  • 予後が不確実。

※再生療法としては、エムドゲイン法、GTR法があります。

手術後について

痛みと腫れは?

痛みの感じ方は人それぞれなので一概には言えませんが、多くの場合、麻酔が切れた後がいちばん痛みます。当日の夜をピークに徐々に鈍痛に変っていきます。痛み止めの頓服が処方されますので、痛む時には服用してください。
手術して2~3日すると手術したところが少し腫れてきますが、これはからだが治っていくときにおこる反応ですので、ご安心ください。ただこのとき、くれぐれも冷やさないようにご注意ください。血液循環が悪くなり、かえって治りが悪くなってしまいます。
1週間もすると、多少の違和感があるくらいで、痛みも腫れもなくなっていきます。

手術後の痛みと腫れ

食事について

塩辛いもの、酸っぱいもの、刺激物は傷口にしみますので避けましょう。最初の1~3日間くらいはおかゆ、やわらかいうどんなどにしていきます。しっかり噛めないので胃に負担がかからないよう消化のよいものを取りましょう。手術した側の反対側で少しずつやわらかいものを噛んで食べるようにします。なお、一週間は飲酒は禁止です。最低限の栄養をとるためにもゼリータイプのドリンクを事前に用意していただくのもよいでしょう。一週間ほどで普段どおりの食事がとれるようになります。

食事について

歯みがきについて

手術したところ以外は、いつもの歯ブラシでみがきます。プラークの除去は歯周病の治療にとってとても大切なことですので、当日も歯みがきをしましょう。ただし、手術したところは歯科医院で処方されたうがい薬でのうがいにとどめます。手術の内容によっては、翌日歯科医院において、傷口の消毒が必要な場合もあります。
一週間後には抜糸、3~4週間後には傷口がふさがってきます。その頃には、やわらかめの歯ブラシで普通の歯みがきができるようになってきます。

歯みがきについて

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